最高だった。何でも好きな研究を オウム真理教 文春オンライン 分析レポート
このサイトのデザインの良いところ
このサイトのヘッダー写真は、白黒写真で建物のような写真が使われている。おそらく、オウム真理教の施設の建物だと思われる。
白黒加工は、過去の事件を振り返るような印象を強調させているのではないだろうか。白黒にすることで、「日本の歴史」特に「日本の悲惨な歴史」というメッセージになる。
上九一色村のサティアンではないか?山梨県にある、オウム真理教の教団施設の可能性が高い。

このサイトを読んで感じたこと
オウム真理教は、理系エリートが多く集まった宗教団体である。
やはり、このタイトルで述べられている通り、
知的好奇心や研究心をとことん追求させてくれる環境と資金を、教団が用意してくれたから、理系エリートたちがオウム真理教にのめり込んだのだろう。
多くの科学者にとって、好きな実験を自由に好きなだけできる環境というのは、まさに夢の国のようだと感じるだろう。
この土谷元死刑囚も、そのような環境に魅力を感じ、熱心に研究に打ち込んだ。
研究心。知りたい欲の暴走。
知的好奇心は、行き過ぎると、法に触れてしまう。
土谷元死刑囚は、元々の出発点は、
純粋な科学への興味であったはずだ。
しかし、実験や勉強熱心な彼は、
次第に、新しい合成、未知の毒物(サリン等)の生成の領域にも踏み込むようになった。
研究心が法の逸脱を正当化してしまったのではないだろうか。
そして、研究心の追求はもちろん、
土谷元死刑囚や多くのエリート信者の場合は、
研究心や興味が、危険な分野へと向いていた。
それが、社会問題になる大事件を起こしてしまった主な原因なのではないだろうか。
まあ、こういう好奇心や研究心が暴走したケースは、過去の歴史上でもみつかっている。
19世紀イギリススコットランドでは、クライズディール研究という、地質学者によって行われた、死刑囚の死体に電気を流して生き返らせる実験が行われた例がある。
遺体を電気ショックで蘇生できるのではないか?という知的好奇心と研究心で実験は行われたが、死体は蘇生されなかった。
カラパイアサイト(2021/05/22死体になった殺人犯〜)では、「この試みは殺人者にとっては望ましいことではなく、法律にも反しているが、科学にとっては非常に名誉なことであり、役立つことなので、ひとつの例として許されるだろう」と紹介されており、
この事例は、人体への研究心、探究心の暴走と言ってもいいだろう。
研究心の暴走は科学への過信が原因だと思われる。そしてそれが、論理や法の限界を無視し、論理を超えた非人道的実験に踏み込んでしまうという心理だと思う。
オウム真理教で違法な実験、殺人サリンの生成をおこなってしまった心理と通ずると推測する。

参考にしたサイト、出典(
https://karapaia.com/archives/52302242.html
)