林郁夫をオウム真理教から人間に戻した FNN プライムオンライン 分析レポート
このサイトのデザインの良いところ
サイトの右側の、「アクセスランキング」のところで、「最新」「24時間」「週間」の3週類に分けて掲載しているのは、ニュースサイトとして、珍しいと感じた。
多くのニュースサイトは週間と月間を提示することが多いと思う。
このFNNプライムオンラインサイトは、情報の鮮度と、月単位の傾向を比較できるというのが、このニュースサイトを利用する大きなメリットだと思った。
話題の刹那さと、長期的な世間の関心を並べている。

このサイトを読んで感じたこと
このサイトの筆者は「自白をさせるための薬の処方や電気ショックで記憶を消す技術の開発など、オカルトめいた違法行為ばかりをやらされた林だったが、必死に信仰心を保とうとしていたという。」と述べているが、
ここをもっと深掘りして解説した方が、オウム真理教がカルト教団である理由だけでなく、信者を作り上げる洗脳ロジックがもっと浮き彫りになったのでは、と私は思った。
「自白」そのものは、宗教史では一般的である。
普遍的キリスト教でも、「告解」「悔い改め」という儀式が、自白にあたる。
おそらく、オウム真理教も、そういった、普遍的宗教の儀式を、「形式上だけ」下敷きにしていると私は推測する。
ただ、形式上が同じなだけで、
オウム真理教のように、薬を処方してまで、罪を自白させるということはしない。普遍的宗教は、「告白」を救いのためにしていたのであって、オウム真理教のように、弱みを握らせて支配させるためにしていないのだ。
それと「薬の処方により自白をさせる」という話は、
「ナゾロジー」というサイトでは「チアペンタール」という麻酔薬が、世界中で自白剤として使用されていた歴史が書かれている。
おそらくオウム真理教では、この麻酔薬を強制注射し、脳の中枢神経系を麻痺させ、脳の抑制機能を低下させ、自白させていた。
そして、「電気ショックで記憶を消す技術の開発」というのは、
精神科医療で、重度の統合失調症や認知症の入院患者に対し、全身麻酔で行われる「電気けいれん療法」に似ていると私は思った。
なぜなら、この治療法は、副作用で記憶障害や健忘などの後遺症が出るからだ。
まとめると、
第1ステップ
・信者に罪を告白させ、自分は罪深い人間だと思い込ませる。
第2ステップ
・信者の記憶を消し、何が罪だったのかは忘れたが、罪悪感だけ残る。
第3ステップ
思考力は無くなったのに、罪悪感はあるので、オウム真理教に依存させる。
という洗脳ロジックだと、私は考察した。

参考にしたサイト(
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/124929/2#現実で使用された有名な「自白剤」
)