旧統一教会2世信者が語った胸の内 分析レポート
このサイトについて
このサイトは、北海道放送事業者「HBC」が運営する。今回のページは、統一教会と信徒の弾圧についての心境を取材されている。
このサイトのデザインの良いところ
文中で、絵文字がかなりの頻度で使われている。放送系、ニュース系サイトでは、初めてみたかもしれない。デザインの装飾として、という観点なら、個性的で面白いと思う。
しかしご年配の人が見たら、やや不真面目な印象を与えてしまう可能性はあると感じた。特に今回のような、宗教や社会問題に関するページで使用すると、筆者が意図しない印象を与える可能性があるかもしれない。
人によって捉え方が違うかも、とは思った。

このサイトを読んで感じたこと
統一教会の解散命令について、不安に感じている人は、実はこのようにサイトで取材を受けているような「統一教会の信徒」だけではないと私は思った。
本文で「解散命令は、全宗教界への弾圧につながる」と書かれているが、
私の感想としては、他の宗派教派、キリスト教系でない宗教の関係者の人々も、
統一教会の解散命令に関して、非常に心配している、
と感じた。
これまでの日本で、宗教法人格が剥奪されたのは、オウム真理教と明覚寺事件の二回だけである。
そして、オウム真理教と明覚寺事件は明らかな犯罪行為をしていたのに対し、
統一教会は、明らかな犯罪行為はしていない。
それが、統一教会解散命令について、賛否があり、議論が長引いている原因の大きな一つだと私は思った。
大量虐殺や性犯罪など、暴力性という視点で考えれば、統一教会の危険度は、間違いなく低い。
そして、統一教会は、自民党と協力したりもしていた。
なので、文中でキャスターたちが、「解散命令請求の焦点は、宗教法人としての違法性にある」ということで、話し合っている場面があるのだが、
私はそもそも、違法性自体なかったという見解もあるのでは、と思った。
「霊感商法や高額献金の違法性が問われている」という意見も書かれていたが、
公益性を著しく害する、という判断を行政はしたのだが、これは、裁判所の解釈であって、明確な線引きは、どこなんだろうか?と私は思った。
それでも、統一教会に解散命令を下すなら、
それは、「世論、脱退被害者、国家による弾圧で、宗教団体を恣意的に潰しても良い?」という社会的基準が形成されることになるだろう。
