平和ブランドを捨て去る理由はない 朝日新聞 分析レポート
このサイトのデザインの良いところ
古臭いデザインですが、その味が内容と合ってはいるし、紙の新聞を連想させる。
ほぼ無彩色な色使いが、堅い印象を読者に与える。
今現在のニュースサイト
では、白ボディの黒字が多いが、
このサイトはグレーが占める面積が大きいので、新聞らしさを連想させるのだと感じた。

このサイトを読んで感じたこと
このサイトは護憲を訴えているが、従来の護憲論とは少し角度が異なり、ユニークな意見だと感じた。
まずこの筆者が護憲を訴える理由について、私の方で整理すると、
憲法9条があることによって、
1、アメリカの過大要求をかわすことができていた。
文中で「日本が米国の同盟国として、踏み込んで軍事的な役割を担うようになれば、米国がかかわる戦争に直接、関与せざるを得ない事態がでてこよう。」と述べられている。
私は、護憲によりアメリカの戦争に巻き込まれずに済むと解釈した。
2、周辺国を安心させるため。
文中で「自衛隊が普通の軍隊と違うのは、集団的自衛権を行使せず、海外で武力行使しないといった原則を持つからだ。」と述べられており、
この原則が重要な理由は、
おそらく、中国や韓国が安心するからだと私は思った。
3、イラク派遣で、犠牲者を出さずに済んだ歴史があるから。
文中で「 陸上自衛隊が無事に戻った時、前首相は胸を張った。戦闘に巻き込まれず、犠牲者も出さなかったと。」と述べられており、
おそらく、もし9条が無かったら、米軍と共に最前線で戦闘しろと強く求められていた可能性が高いと私は考える。
これらの理由を踏まえると、
この筆者の意見は、従来のような、
平和国家としての道徳的立場というのにとどまらず、
国益、ソフトパワーを重要視しての、護憲論であるということだ。
その意見の性質が、
従来の理想主義的な護憲論とは全く異なり、一線を画している。
戦略的護憲は、語り手が少ない領域なので、
改正派リアリズムの立場の人に対しても、説得力のある論理展開がされた文章だったと感じた。
