伊藤博文 小学生まなび研究会 分析レポート
このサイトについて
小学生が学校の授業の予習復習をするためのサイト。
このページでは、伊藤博文について解説している。
このサイトのデザインで工夫されている点
画面上部のメニューのボタン「ホーム」「ご利用について」「印刷について」「お問い合わせ」は、マウスを重ねると、ホバーでカラーとバックグランドの色が反転する。
見出しのデザインは、パディングで文字の周りの黄色いスペースを広げた後、ボーダーレディウスで角を丸くし、ボーダーソリッドで黒戦で囲い、ボーダーレフトで青い印をつけていると思われる。
吹き出しコントや、ノートの書き方で、イラストを使っている点が、小学生がとっつきやすくしている。
ページの構成として、イラストをページの冒頭にふたつ持ってきた点は良かったと思う。ページ上部にイラストを多くし、下部では具体的な文章での解説、といった構成は、小学生に対し、難しくなさそうな第一印象を与えるからだ。

このサイトのデザインを見て感じたこと
吹き出しコントの部分は、小学生生徒の答えに対して、先生の返答は少々厳しい。というか言い方がキツイと感じる。
というか、先生猫の顔が答えを言う前は笑顔なのに、答えが間違っていたので、怒った顔になっているのが、こわい。

「ノートの書き方(例)」は、
そもそもノートのマス目から文字がはみ出して書かれているので、きっと先生に怒られるだろう。
学校の先生が黒板に書くような書き方なのだが、こういう教え方って、内容が断片的なので、せっかく人物を取り上げるなら、もう少しストーリーとして体系的に書く方が覚えやすいと思う。
このサイトを読んで感じたこと
このサイトの説明文は説明を端折り過ぎている。
特に「大日本帝国憲法の発布」「日清戦争」の説明文は、話が急展開すぎて、もし小学生の時の私が読んだらきっと何が起きているのか理解できないだろう。
こういった知識を詰め込むような文章は、全体的に学校の教科書を模倣して作られたと思われる。
これは歴史を学ぶ非常に難しい問題なのだが、ピンポイントで書かれても、前後関係を知らないと理解できない。そしてこのサイトは、前提知識がある優等生の小学生向けサイトになっている。このサイトを読んで「あぁ、こういうことね」とわかる小学生は、元から習熟度が高いだろう。
サイトの制作者が、どこまで説明を書くべきかは、かなり迷われたと思う。

「大日本帝国憲法の発布」はなぜされたのか。文中の「国会を開くためには憲法が必要になると考えた博文」の理由は何なのか。その点は少し説明を付け足していただいても良かったと思う。
私なら「当時の欧米は、憲法と国会を持つ立憲君主制を採用していたため。伊藤博文はドイツイギリスに留学に行っており、その国の政治制度に影響を受けたため」「憲法を定めることで、勝手にルールを作られないようにするため、国民の声も反映するため」と述べるだろう。
「日清戦争」の説明ももう少し詳しくしてほしかった。
文中で「博文は朝鮮を侵略するために、清と戦争を始めます」のところに、説明をもう少し付け足したい。私なら「当時の世界では、主にイギリスロシアなどの強国は、アジアやアフリカなどの力の弱い国を植民地化するのが流行っていたため。日本は自分の国が強いというのを示したかったため。周辺諸国に対して影響力を持つことが、その近道だと考えたため(植民地主義)。朝鮮は近くにある国だった。朝鮮は当時、清の属国であったため。」
と述べるだろう。