高知県立坂本龍馬記念館ウェブサイトの分析レポート
このサイトについて
高知県立坂本龍馬記念館の特設ページ。
ミュージアムに来館されるお客様のために坂本龍馬について解説している。
このサイトので工夫されている点
一番左上には、ミュージアムのロゴマークが表示されている。
最上部には、メニューバーが設置されており、来館のご案内や当館についてなど、ミュージアムに関する情報ページに飛ぶためのボタンが並んでいる。このメニューバーは、スクロールしても画面最上部に固定されている。
その次に、坂本龍馬の写真と、このページの概略について書かれている。右隣には、新政府綱領八策の写真が表示されている。
続いて、幼少期の見出しはバックグラウンドに灰色の斜線のような形が映されている。これに続き小見出しと詳細の説明文。
そのすぐ右には、坂本家の家系図のイラストが表示されている。

その次に、青年時代の章に入る。章が変わると背景色がねずみ色に切り替わる。
青年時代の小見出しと詳細文。そのすぐ左隣には坂本龍馬が兄に書いた手紙の写真が表示されている。
その次に、脱藩の見出しと、小見出し、詳細文。
勝海舟の肖像写真が表示されている。
その次に、亀山社中時代の見出しと、小見出し、詳細文。亀山社中の跡の写真と、坂本龍馬が姉に書いた手紙の写真が表示されている。
そして最高潮である、大政奉還の見出し。小見出しと詳細文、龍馬と海援隊士の写真と、貼交屏風の写真。
サイトの最下部には、このミュージアムの住所や電話番号、メールアドレスなどが記載されている。

このサイトの改善点
章のデザイン(「青年時代」や「脱藩」等の部分)は斜線が引かれているが、英語の部分と被ってしまっているため、斜線のレイヤーを文字レイヤーより後ろにするCSSが必要だと感じた。
画像によっては端っこに表示されてしまっているので、レフトやライトを使って少々中央に位置を移動させた方がバランスが良くなると思う。
最上部のメニューバーに文字サイズを変更するボタンが作られているが、大サイズは普通サイズで、小サイズは小さすぎると感じた。文字サイズが変更できるボタンをわざわざ設置している意図としては、おそらくお年寄りでも見やすくするための配慮だと思うので、大サイズならもっと大きい方がいいだろう。
配色について
このサイトでは主にターコイズブルー、スモーキーブルー、ねずみ色の3色が主に使用されているが、微妙に調和していないように感じる。特に高彩度であるターコイズブルーと、無彩色に近いねずみ色が混在しているのが、なんだか垢抜けない印象を与えてしまっている。
私ならターコイズブルーの使用をやめるだろう。このサイトは美術館のサイトなので、淡い色を2、3色で配色するだろう。
このサイトを読んで感じたこと
この筆者は、坂本龍馬の実績を中心に、幼少期から最期までを明瞭でわかりやすく書かれており、坂本龍馬をあまり知らない人でも、この1ページを読むだけで、坂本龍馬の実績や人柄、時代背景がよく伝わるだろう。
強いて言うなら、文中では坂本龍馬の手紙の画像を多く使っているので、なぜ手紙が多いのか、展示物に手紙を多く集めているのかがわかるエピソードを文中に少々混ぜて文章を書いて欲しかったと個人的に思う。
私なら「坂本龍馬は手紙をよく綴っていた人物で、その数は140通以上に上る。書かれた手紙の多くは、坂本龍馬の兄や姉、家族に送られたものである。その理由はおそらく、坂本龍馬脱藩後は家族との面会が困難な状況であり、また攘夷運動の経過や船中八策に関する構想、思想、自分の置かれている状況などを家族に報告するために手紙を書き、安心させるため。そして幼少期に落ちこぼれであったことを覆して、今では時代を変える重要人物にまで成長を遂げたことを家族に伝えたかったからだと推測する。」と書くだろう。